





JACKETSU
by tangenet
素材:岡山県児島で明治21年(1888年)創業の老舗機屋タケヤリ。昔ながらの織機による帆布や軍用として使用される耐久性ある素材を生み出してきた。
主に中学生のズボンや地下足袋用途で使われていたと言われているタケヤリ社が昭和初期に開発した高密度ツイル「備前壱号」を採用。この生地は40/30双糸で織られており、糸の太さも打ち込みの本数も他の生地と比べて圧倒的に強い。中学生は小学生に比べてパンツの扱いが雑になるということで、『より強靭な織物が欲しい』というリクエストに応じて生まれた。
旧式シャットル織機は、現代の織り機と比べて織るのに非常に時間がかかる。通常の織り機では、1日300〜360メートルくらい織れるのに対し、1日12時間稼働としても30〜40メートル程度しか織ることができない。その歴史ある素材を浜松の東海染工にて現代的なツヤ感やドレープのある表情に仕上げた。まさに新旧の融合により生まれたのがtangenetの”Bizen gabardine”。
デザイン:昭和初期のテーラードジャケットの衿やラペル、ゴージラインの高さ等をインスピレーションとしてデザインした”Jaketsu”。今では、「背広」という呼び方が一般化しましたが、当時他にも「ダルマ」や「ジャケツ」という呼称もあったと言われる。民藝運動で知られる浜田庄司、柳宗悦、河井寛次郎の昭和初期に撮影されたポートレイトが印象深く、今回のデザインのインスピレーションになっている。
テーラードジャケットは、立体的に西洋的に設計するのが一般的だが、この”Jaketsu”は平面的で直線的な和服の設計を採用。ウエストシェイプも一切無しのボックスシルエットが特徴的。
寸法
※モデル身長 167cm 着用サイズ M